社長BLOG

みなさん、こんにちは。

 

札幌のBMW専門店 インポートカーBODENの橋本です。

 

 

一般的なサラリーマンレベルの年収にも関わらず、無謀にもV10・5000CCのモンスターマシン BMW M6を購入してしまったBMW屋社長のM6体験談、第４弾でございます。

 

 

 

 

最後の更新から約３ヶ月が経過しまして、、、私が更新が更新をサボっていたのもありますが、、特に大きな問題もないまま（ネタ不足？）、、雪の季節になってきました。

 

 

本日は、、納車後約4ヶ月を経過して果たしてどれくらいの維持費がかかっているのか？・・を検証してみたいと思います。

 

 

購入時の走行距離は、、、45,818キロ（6月19日）

 

 

 

現在の走行距離は、、、49,999キロ（10月21日）

 

 

 

 

ちょうど4ヶ月で、、4,181キロの走行。月1000キロの標準ペース。

 

 

2台所有とかで、通勤とかに使われることがないケースが多い、一般的なMシリーズの走行距離としては、月1,000キロは走りすぎかな？？・・・・まあ、車は走ってナンボですから、ヨシとしましょう。。

 

 

 

累計の燃費は、、オンボードコンピュータの累計で、3200キロの走行で、1Lあたり4.3キロ。

（本当は、購入してからの燃費リセットしないで乗ってたんですが、800キロ走った時点でウチのメカニック、ヨネスケが、いじくってる時に消しちゃったんですよね。。軽く社長にキレられてました。お客様の車でそういうことにならないようにしたいものです。）

 

 

余談ですが、BMWのi-Drive装着車についている「オンボードコンピュータ」結構使えます。

 

「トラベルボードコンピュータ」と「ボードコンピュータ」の２種類の燃費計測ができるので、私は一方を累計の燃費・走行距離管理、もう一方をガソリン給油時にリセットして、１給油あたりの燃費計測をしています。

 

 

 

本題に戻りまして、累計燃費　4.3キロ/L・・・う〜ん、悪いですね〜。

 

 

でも、ガソリンのランクル100あたり乗ってて、札幌の街中しか乗ってなかったらそんなもんだし、、オデッセイあたりでも4WDだと5キロ位しか走らないとか、よくお客様から聞きますので、、そう考えたら驚異的に悪いってほどでもないか・・（前向き発言）

 

 

主な用途は、、通勤！（涙）

 

 

片道約10キロ、25日くらい出勤して（もうちっと休めるようにしなければ・・）4ヶ月で2,000キロ。

 

 

残り2,000キロは、、休みの日ごとに遠出していたので（主にニセコ、富良野など近郊ですが）、結構距離は伸びました（おかげで今年はバイクに１回しか乗りませんでした。。だって、M6の方が楽しいんだもん。。）

 

 

通勤2000キロは、リッターあたり3.5キロ、、遠乗り系2000キロは大体6.5キロ位で計算すると、、4000キロの平均燃費が4.5キロで、オンボードコンピューターの4.3キロと同じくらいなので、だいたい合ってそうです。

 

 

消費燃料は、4000キロ÷4.3で、930リットル。

リッター130円だとして、120,900円。

月平均、30,225円。

 

 

サーキット走行は無し。

 

 

峠をぶっ飛ばして、タイヤに負担かける走りも、そんなに、、無し。

 

 

通勤以外での主な用途は、、「高速道路でのミニバン狩り！」（弱いものイジメ）

 

 

・・・だってムカつくんだもん、あいつら。

 

 

なんなんですかね？私はミニバンはこの世でもっとも醜いクルマだと思っているんで、当然乗ったことないんですが、前が短いからですかね？車間詰めてビタっとあおってくる車、多いんですよ。。。

 

アルファードとか、ヴォクシーとか、「ちょっとワル風」な雰囲気なエアロとか付けた車とか、結構な勢いで飛ばしてきます。

 

 

そういうの見るとね、、ブチ抜きたくなるんですよ！

 

 

「家族優先で、人と荷物運ぶのが第一なら、大人しく左側走っとけや！走りが優先なら、BMWをはじめとする「運転が楽しい車」に乗れよ！・・俺はそういう中途半端な存在が大嫌いなんだよ！」

 

 

・・・とつぶやきながら○50キロくらいでカッ飛んでるミニバンを左から瞬時にブチ抜くの、気持ちいいんですよね（ちょっとM6に乗ってから性格が荒れてきたような気が。。）

 

 

それでも、、、

 

 

 

「俺だって若い頃はS13シルビアでブイブイ言わせてたんだぜ！」

 

 

 

と、言わんばかりに猛追してくるアルファードもいます。

 

 

 

猛追してきて、また後ろにピタッとつき始めたあたりで、ギアを１段落として、アクセルを踏み込むと、、、

 

 

 

みるみるミラーの中で小さくなっていくアルファード。

 

 

 

「あー、気持ち良かった。。ざまあ見ろ！悔しかったらBMWに乗り換えな。家族も荷物も乗せられて、団欒楽しみながら、運転も楽しめるヨ。。アルファード買うお金で、3年落ち位の綺麗なX5Mスポーツ、買えますヨ。」（休みの日も、BMWの高性能を広告宣伝）

 

 

スピードリミッターがかかってなんらかのエンジントラブルでエンジンに燃料が供給されなくなったアルファードを尻目に高速道路を降りて、峠道を走っていると、、、

 

 

 

 

ミニバン狩りで弱いものイジメばかりしていた、車の性能に頼りきったへなちょこドライバーを戦慄させる車がバックミラーに映りました。

 

 

 

 

 

 

「・・・997型のポルシェ911 GT3。・・・・やべー、、奴はホンモノだ。。」

 

 

 

ステアリングの「M」スイッチを押して、臨戦態勢。。。

 

 

Mボタンを押すと、、、以下の車の設定が書き換えられます。

 

 

 

フロントウィンドウには、ファミコンみたいな大雑把な絵柄のタコメーターと、スピードメーターが映し出されます。計器を見なくても、レッドゾーンが分かるので、レッドを超えないようにシフトアップしてね！ということらしいです（つーか、そんなにフルパワーを使い切るテクニックないんですケド。。）

 

 

 

通常400馬力のエンジンが、507馬力にパワーアップ！（だから使いこなせません。。）

 

 

 

DSC（横滑り防止装置）は安全度が下げられて、後輪のドリフトを許容するモードに。。。

 

 

 

EDC（エレクトロニック・ダンパー・コントロール）は最もスポーティなモード（足回りが固くなる？）に変更され、ちょっとした段差でもピョコンピョコン跳ねだします。

 

 

 

 

「・・・・コイツ（M6）なら、ポルシェとも対等にやれるはず！」

 

 

 

高速で左コーナーに侵入すると、、車は右に重心がかかり、、左リアの荷重が抜けます。

 

 

左後輪に過重がかからなくなり空転状態に近くなると、、、左リアタイヤに駆動がかからなくなり、、通常の車だと右側のタイヤにも駆動が伝わらなくなります（・・これがいわゆるディファレンシャルギア=デフですね）。

 

 

 

通常のBMWに標準装備されているDSC（横滑り防止装置）は、このような状況の時にも右後輪に駆動を伝えるために、空転している左リアタイヤにブレーキをかけ、空転を止めることによって、右後輪の駆動を維持するという、擬似的なデフロック状態を作り出す機能を持っています。

 

 

 

安全かつ、快適にコーナーをクリアすることができるわけですが、、当然左リアにブレーキをかけながらコーナリングするので（機械が勝手に）、、コーナリングスピードは落ちるわけです。

 

 

 

コーナリングスピードを究極に高める目的のために生まれたMシリーズは、、このような状況の時に、浮いている左リアにブレーキをかけることなく、、「強引に」、右リアタイヤを駆動させ続けます（・・・これがいわゆるリミテッド・スリップ・デフ・・LSD）。

 

 

 

左右のタイヤに回転差があるにも関わらず、強引に回し続けるので、「ゴッ、ゴッ、ゴッ、ゴッ」というLSDの作動音が響き渡りますが、、、車は左に切っているステアリングのより内側に入り込むかのようにグイグイ曲がっていきます。

 

 

 

「・・・・ヤベー、、こんなスピードでも難なく回っていく・・。」

 

 

 

 

ポルシェも、、余裕でコーナーをクリアしてその差を徐々に詰めてきます。。。

 

 

 

・・・こうなると、リアタイヤはLSDを始めとするメカのおかげで、車を前へ、前へ、ドンドン進めようと仕事をしていますし、、エンジンはこんな峠道では力を出し切れない程の有り余るパワーをモリモリと出してきます。

 

 

 

あとは、ドライバーの「腕」次第で、、、。フロントタイヤにしっかりと過重をかけてコーナーに侵入してさえいれば、フロントタイヤのグリップの限界を超えるまで、車は曲がり続けるわけです。。。

 

 

 

15分位走ったでしょうか・・・。ポルシェは余裕で付いてきます。。

 

 

 

「・・・・もうダメ！抜かれる！決して車のせいじゃない、M6はまだまだ速く走れるはずだけど、腕が追いつかねー！ミニバン狩りばっかやってた報いだ。・・・このままだと、フロント過重入れ損なって、どアンダーでコーナーに刺さりかねん！やべー、、どうしよう。」

 

 

 

コーナーを抜けると、500Mほどの直線が見えました。

 

 

 

その両脇には、、見事に紅葉した美しい木々が・・・。

 

 

 

「おおっ、そうだ、、紅葉の美しさに目を奪われて、思わずスローダウンした詩的な人物を装うことにすっか。・・うん、そうしよう。」

 

 

まだコーナー中のポルシェを尻目にストレート全開で引き離した後、、おもむろにスローダウン。

 

 

左ウィンカーを出しながら、窓を開けて、携帯のカメラを手に窓の外に手を伸ばす、詩的なドライバー。

 

 

右側を、「バロロロ・・！」というポルシェ独特の音色を上げて911が通り過ぎていきます。

 

 

その時撮った写真がコレ。綺麗でしょ？

 

 

 

・・って、悔しい〜！全然腕が追いつかねー。

 

 

 

 

・・・・まあ、そんなこんなで、楽しく乗り回しております。

 

 

V10エンジンは、ガソリンだけじゃなくて、オイルもたくさん食うのかなー？

 

 

と思っておりましたが、走行4,000キロ走って、オイルは1回補充（1L）。

 

 

2回目の補充がそろそろ必要そうなので、4000キロで2L。

 

 

M純正のエンジンオイルは、リッターあたり5,000円ほどするので（高！）、オイル代は4ヶ月間で10,000円。

 

 

オイル代そのものは高いですが、消費量は少し多めかな？ぐらいで、通常のBMWの直６よりは多いけど、V８エンジンと一緒くらいの感じでしょうか。

 

 

今までにかかった費用は、

 

 

納車時の点検・整備・オイル関係交換費用・・・・16万円

 

 

ガソリン代・・・12万円

 

 

オイル代・・・1万円

 

 

約30万円で、月あたり75000円！

 

 

まるで90年代の「車がすべて！」の若者みたいになっていますが（笑）、オイルや整備は１年に１回のことだし、、今後故障さえなければ月々の平均は落ちていきそうな気がします。

 

 

特に故障や不具合もないし、思ったより「手がかからない」っていうのがこの４ヶ月の感想ですかね。。

 

 

 

ところで、先日ついに札幌市内にも雪が降りまして、、、

 

 

突然の降雪で３センチ位つもったので、どの車も夏タイヤのまま走っていたのですが、、

 

 

 

会社の帰りに札幌ファクトリーに寄った際、、駐車場のゲートの前で、降り積もった雪で右リアタイヤが激しく空転。。

 

 

 

空転するたびに、、私が峠道で使いこなせなかった、Mシリーズご自慢のLSDが、

 

 

「ゴゴッ！ゴゴッ！」

 

 

と盛大な音を上げ続けまして、、、、。

 

 

 

駐車場のオジさんも、「何かあったの？？」的に駆け寄ってきたりして。。

 

 

LSDは左右の回転差があるにも関わらず、回し続ける機械ですから、あんまり駆動系（ドライブシャフトとか、ミッションとか）によくないんですよね。

 

 

やっと屋内の駐車場に入ったあとも、、ファクトリーの立体駐車場は、段差がきつくてループを登っていく内に、オナカを擦って、「ガガッ」という音と共にセンターマフラー付近の遮熱板がはがれてしまいました・・・。

 

 

 

遮熱板はリフトアップして、手で戻したらそのまま治ったのでよかったのですが、

 

 

 

「うーん、この調子だと、、今後の本格的な雪で、、腹すったり、バンパー擦ったり、LSD効きすぎて駆動系に負担かかったりして、やだなー。本来異次元の走りを追求するために生まれてきたこのコを、実用的な使い方（雪道走行）だけで消耗させるのは可哀想だよなー、、、。」

 

 

と考えまして、、冬は封印して、、社有車の古い３シリーズにでも乗ろうと思っています。

 

 

 

ですので、本シリーズの「M6体験記」は来年の3月までお休みなのですが、また雪が溶けたら随時ご報告させていただきたいと思います！

 

 

 

みなさまのご来店、お問い合わせお待ちしております！