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「北海道にBMWの良さを広めたい!」札幌のBMW専門店・インポートカーBODEN(ボーデン)橋本圭市の社長ブログ

2016.09.29

BMWの話題

旗艦(フラッグシップ)

みなさん、こんにちは。

 

札幌のBMW専門店 インポートカーBODENの橋本です。

 

日本ハムファイターズ、優勝しましたね〜!

北海道民の一員として嬉しい限りです。

最大11.5ゲーム差からの大逆転劇、すばらしかったですね。おめでとうございます!

 

 

日ハムの優勝を待っていたらすっかりと更新が遅れてしまいましたが(嘘。単にサボっていただけです 笑)、本日は数ある自動車メーカーの考え方というか、アイデンティティのお話を。。

 

 

 

先日販売開始された、ホンダ・NSX。

 

カッコイイですね〜。

 

価格は2300万円。

 

もう、ポルシェやフェラーリと同様の「スーパーカー」と言っていいでしょう。

 

 

カーボンをふんだんに使い、製造も職人による手作業工程が多く、売れば売るほど赤字になると言われているこのクルマ。

なぜ、ホンダというメーカーは赤字になってでもこういうクルマを販売するのか?

 

 

それは、、NSXが、ホンダの「フラッグシップ」となるべき車だから。

 

 

 

フラッグシップ?

 

 

 

自動車雑誌なんかではよく目にする言葉ですが、、、まあ、「象徴」みたいな意味で使われたり、「そのメーカーのハイエンド車種」のことを差してたりすることが多いですかね。。

 

 

「BMWのフラッグシップ、新型7シリーズ登場。」

 

 

なんて、どっかで見た気がします。

 

 

本来の意味は、、フラッグシップ  = 旗艦 なので、古き良き時代の、軍艦の艦隊運動を統率するフネ。のことを差すのですが、ここから少し、私の個人的趣味の軍事オタクネタに付き合っていただければ幸いです(笑)

 

 

1905年5月27日  日本海対馬沖。

 

 

日露戦争中の日本とロシアは、「最後の決戦」として日本海で艦隊同士の決戦を行いました。

 

 

中国大陸での陸軍の戦いは一段落付いていて、表面上は日本の連戦連勝。

だけど、国力のない日本は武器も弾薬も、予備の戦力も使い果たし、一刻も早く戦争をやめたい。

 

 

対するロシアも、国内は革命騒ぎで、アジアの小国・日本に連敗して厭戦モード。

ヨーロッパに配備していた「バルチック艦隊」をわざわざアジアに回航して、日本海軍を殲滅し、日本軍の海上補給路を遮断して形勢を一気に逆転したい。

 

 

そんな思いで対決した、日露両軍の海軍の艦隊。。

 

「史上最大」の艦隊決戦でした。

 

 

軍艦同士が連なって、お互いに砲撃を加え合うのですが、1905年ですから、、まだ、飛行機も発明されていない、無線通信もようやく実用化に漕ぎ着けたレベルで、、

 

決着を付けるのは、複数の軍艦から発射される砲弾をいかに集中的に命中させられるか?にかかっています。

 

各艦の個別の命中精度(砲撃技能)ももちろん重要ですが、、

 

30隻とか40隻の船が個別に戦うのではなく、「艦隊」として連なって動くわけですから、その「艦隊運動」が統率の取れたものかどうか?が勝利のための非常に重要な要素になります。

 

 

その艦隊運動を統率するのが、、「旗艦・・フラッグシップ」です。

 

 

艦隊の先頭を走る「旗艦」がマストに「旗流信号」を上げます。

 

 

旗にはアルファベットや信号表に基づいた文書が割り振られていて、後続の艦は、この小さな旗を見て、同じ旗をマストに掲げ、後続の艦に命令を伝達します。

 

例えば、「右90度回頭」とか、「砲撃開始」なんていう命令・意思伝達は全てこの「旗」を通じてのみ行われるんですね。

 

 

無線通信もない時代、この旗の信号のみで、日本海軍の艦隊は一糸乱れぬ複雑な艦隊運動をこなしたといいますから、、どんだけの訓練を積んだんでしょうか?

 

 

・・・日頃の鍛錬って重要だよなー。。私もまだまだ修行が足りないな。。。なんて自分を見つめ直してしまったります。。

 

 

話はそれましたが、、、

 

 

いよいよ戦闘開始寸前、、

 

 

連合艦隊司令長官・東郷平八郎に対し、幕僚が、、

 

 

「長官、、そろそろ防御装甲の施された、戦闘指令室へお入りください。」

 

 

これが実際の、旗艦・戦艦三笠の戦闘司令室。防御が施されて、まわりを見るためののぞき窓が開けられています。

 

 

東郷平八郎「ワシャ、ここでいい!こっちの方がまわりがよく見える。」

 

「お前らは中に入れ!」

 

幕僚は思ったでしょう、、

 

「ゲッ、マジで?一発ここに命中したら、司令部全滅で、終了なんですケド。。。でも、仕方ねぇ。。長官がああ言ってるからなぁ。。」

 

 

「・・・ハッ。では、私もお供します!!」

 

 

・・なんて全員むき出しの艦橋に立つことに。。。

 

 

そんな矢先、、旗艦・戦艦三笠のマストに一つの旗がスルスルと上がります。。。

 

 

 

4色に塗られた、ひとつの旗。

 

信号表の本をパラパラとめくると、、、信号旗の意味は、、、

 

 

「皇国の興廃、この一戦にあり。各員一層奮励努力せよ。」

 

 

まあ、私がもし、この三笠の下っ端の乗組員で、危険を顧みず吹きっさらしの艦橋に立つ東郷長官を見て、更にこの信号旗の意味を理解した時、、、今までの辛い訓練の日々を思い出したりしながら、、、

 

 

「うぉー!やったるでー!!この長官のためなら死ねる!!!」

 

 

なんて思ったでしょう。。

男なんて、単純なものです。

 

 

日本艦隊の士気はこの旗流信号一本で、猛烈に上がり、いよいよ、ロシア海軍との対峙です。

 

 

 

ロシア艦隊の乗組員が言っていたそうです。

 

 

「日本海軍は一糸乱れぬ綺麗な単縦陣(一列縦隊)でやってきた。我々ロシアは、団子状態で日本海軍に対面した。」

 

 

ここで有名な?(あんまり有名じゃねぇかな?)、敵前大回頭、、、、いわゆる「東郷ターン」が行なわれます。

 

 

普通は、お互いの艦隊が対向してきて、、すれ違いざまに撃ち合う、、というのが一般的な艦隊決戦なのですが、ロシア艦隊の全滅を狙った日本海軍は、敵の目の前で150度の左ターン(Uターンに近い?)を行います。

 

 

ターンが終わるまでの数分間、船の側面に多くの砲塔が付いている当時の戦艦は、攻撃ができません。

転回中の船は、同じ場所に止まっているように見えるため照準も付けやすい。。

ひたすらロシア艦隊の砲撃を受け、三笠にも数発の命中弾が炸裂します。

露天艦橋にいた幕僚も、このハイリスクな戦術にびくびくしていたでしょう。。。

 

 

魔の数分間を乗り越え、ロシア艦隊の行く手を塞ぐ形になった日本艦隊の旗艦・三笠にようやく

 

 

「砲撃開始」

 

 

の旗流信号が上がります。

 

 

猛烈な射撃を始めた日本海軍の一斉射撃にロシア艦隊は次々と火を吹き出し始めます。

 

 

ムキ出しの艦橋で戦う三笠の司令部は無事で、装甲戦闘司令室で指揮を取っていたロシア海軍の司令部ののぞき窓に偶然にも砲弾が命中し、ロシアの艦隊司令部が全滅したのは、勝負に対する心構えの違いが運命を左右したということでしょうか。。。

 

 

結果は、空前絶後の一方的な展開で、、、

 

 

日本海軍は、小さな漁船並みの水雷艇3隻を失っただけで、被害ほとんどナシ。

 

対するロシア海軍は、約35隻中、3隻のみがウラジオストックの海軍基地に入港、残りは全て沈没、拿捕、中立国に逃げ込んで武装解除という結果に終わりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この結果は、、この写真の、戦艦三笠という日本海軍の「フラッグシップ」が極めて優秀なフネだったからなのか?

 

前述のホンダで言えば、フラッグシップたる「NSX」の高性能さゆえにもたらされた結果なのか?

 

 

私は違うと思うんです。

 

 

日本海軍には強烈な個性がありました。

 

 

戦艦はどの艦も、小型ですがとにかくスピードが速い。

 

搭載する砲は、口径(弾丸の大きさ)よりも、速射性が高い(連続発射ができる)。

 

ロシア海軍が徹甲弾(敵の艦の装甲に穴を開ける)をメインに使っていたのに対し、日本海軍は、当時日本で開発された下瀬火薬(猛烈な爆発の威力がある新型火薬)を使った榴弾(敵艦の構造物を燃焼させる)を使って、撃沈よりも、火災による戦闘力削減を狙った。

 

どの艦も、猛烈な訓練の結果、世界一の射撃レベル・操艦技術を持っていた。

 

 

こういった、「日本海軍ならでは」の特色が統一されており、

 

 

その艦隊を、、優秀な指揮官が乗った「フラッグシップ」が統率したからこそ生まれた結果だと思うんですよね。。

 

 

ロシア艦隊は数こそ揃っていたけれど、、大口径だけど足の遅い旧型戦艦、、日本海軍と同様な小口径・スピード重視の新型戦艦が入り混じった統率の取れない艦隊構成・ヨーロッパからの長い航海で疲れ果て、訓練さえままならない搭乗員。。

 

 

結局中身が統一されていないから、どんなに優秀な提督が率いても結果は出ないですよね。

 

 

突然ですが、、世界の自動車メーカーの生産台数。

 

 

 

NSXをフラッグシップに掲げるホンダは、今や500万台に迫ろうとしている大メーカーです。

 

 

日産は、落ち目の三菱を傘下に加え、トヨタ・VWに並ぶ、「1000万台クラブ」入りを目指しています。

 

 

500万台もの大メーカーになると、、、敗北したロシア艦隊のように、

 

 

「フラッグシップががんばればそれで勝ち!」

 

 

っていう風にならないと思うんですよね。

高級車もやっていれば、ファミリー向けミニバン、軽トラックも作っているわけですから。。。

 

 

日本海海戦時の日本海軍のように、小粒だけど、意思統一が取れていて、特色を持った自動車メーカーがあります。

 

 

 

世界生産台数は200万台前後。

 

 

 

「200万台を超えると、特色を持ったクルマ作りができなくなる。」

 

 

 

・・・なんていう記事も目にしたことがあります。

 

 

 

一社は、、日本のメーカー、、「スバル」。

 

 

もう一社は、、ドイツ、、「BMW」。

 

 

 

 

どちらも、特色のある自動車造りをしていて、根強いファンの多いメーカーです。

 

 

スバルもBMWも、日本海軍のように特色の濃いメーカーです。

 

 

スバルは、お家芸の4WD。アウトドア系に強いイメージ。

 

 

最近は、軽自動車の生産をやめて、中途半端なファミリーセダンもやめて、レガシィ・インプレッサ系列に特化してより特色を高めていますね。

 

 

BMWも、自然吸気6気筒エンジン・FRレイアウト・・・オーソドック且つ、王道のスポーツセダン。で

 

 

「駆け抜ける歓び」

 

 

を標榜してきました。

 

 

最近は、、4WDラインナップの充実、直列4気筒ターボ、FFレイアウト、SUV、、と、その特色を薄めるような、「大メーカー」を目指す方向に進んでいるような気がして少し寂しいですね。

 

 

是非とも200万台を超えずに、今のままでいてもらいたいものです。

 

 

日本海海戦で大勝利した日本海軍は、、、、その後、勝利の美酒に酔いしれ、、

 

数だけはアメリカに次ぐ世界第2位の海軍大国になりましたが、、、

 

足の遅い巨大戦艦「大和」を作ってみたり、、飛行機の時代だ!といって航空母艦を拡充したり、、新兵器よりも訓練と精神力!なんて言ってレーダーなどの電子機器を軽視したりして、、、「日本を守る」という本来の目的で意思統一されていた組織から大きく乖離し、、滅亡へと向かっていきます。

 

 

私たちインポートカーBODENも、当初の志を忘れず、、

 

 

「お客様にワクワクする人生を提供する」

 

 

ことを目標に、走りの楽しい、BMWの凝縮された良さをお勧めしていきたいと思います。

 

 

現在のBMWにとって「フラッグシップ」は、i8だったり、7シリーズだったりするのかもしれませんが、、

 

 

BODENとしては、「直6NA搭載の5シリーズ・3シリーズのFR」こそフラッグシップだと思いますので、、是非お店で体験してみて下さい!

 

みなさまのご来店、お問い合わせ、お待ちしております!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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